【解説】ローテーションの基本・休養明け・連闘とは

競馬の基本知識

 レースに出走する間隔のことを「ローテーション」と言い、毎週土・日曜日開催の中央競馬では、中○週と表現します。また、2週連続で走ることを「連闘(れんとう)」と言い、この場合は中0週となる。1週おいて次の週にレースを走るのが、中1週となります。

 各出走馬のローテーションを知ることで厩舎サイドの勝負気配を見抜くヒントにもなりますので、ぜひご覧ください。

 ローテーションで、一般的とされるのが中3~4週。たとえば、GIやトライアルレースのような目標とするレースから逆算してレースを選択していくことで、何故このレースで使ってきたのかを考えることで、厩舎サイドの狙いや競走馬の特徴が見えてくることもあります。

 3ヶ月以上のレース間隔をあけてレースに臨む馬は、馬柱の近走欄に「休養」と表示され、さらに6ヶ月休、3ヶ月放牧といった休養期間や理由も載せられます。休養の主な理由には、骨折・脚部不安・笹針・放牧・リフレッシュなどがあります。

 競走馬は休養後すると馬体重が増え、気分もリラックスします。そのため、休養後にレースに戻るためには、太った馬体を絞り、闘志を取り戻すため、調教を行う必要があります。ただし、調教がうまくいったとしても、長らくレースから遠ざかっているとレース勘は戻っていない場合もあります。

 休養によって増えた馬体重を調教だけでは絞り切れず、理想体重を上回る太めの状態でレースに出走させて実戦で馬体を絞ることを、太めを叩くと言います。この場合は、次走以降の目標レースを視野に入れた出走であることと言うことができます。

 笹針は、疲労によって血液の循環が悪くなり、コズミや跛行(はこう:歩様の異常)が見られた場合、肩や腰、場合によっては全身に針を刺して、うっ血を取る乱刺手術を施します。ちなみに笹針の語源は、使用する針の形が笹の葉に似ていることからきています。

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 休養明け初戦のことを鉄砲(てっぽう)と言います。競馬新聞には鉄砲での成績や着度数(1着-2着-3着-4着以下)や媒体によっては、その際の馬体重や2走目成績まで記載している場合もあります。

鉄砲が利く

 休養明け初戦から好走できる馬のことを鉄砲が利くと言う。休養後の競走馬をレースに戻すためには調教を欠かすことはできません。その調教がうまくいって、さらに馬が闘志を取り戻せていれば、復帰初戦でも好走するこができます。鉄砲が利くタイプの馬として、小柄で仕上がりが早い馬・気性が素直な馬・闘争心が旺盛な馬に多いとされています。

2走ボケ

 休み明け初戦を好走した馬が、2戦目で凡走してしまうことを2走ボケと言う。鉄砲が利く馬は、仕上がり途中の状態でも好走することがありますが、その反動は大きく疲労回復にも苦労してしまいます。このようなタイプの馬は、休み明けに比べて、2戦目の調教が非常に軽くなり、休養明けの疲労を引きずったまま、強い調教を行うことができず凡走してしまうパターンがあります。

 2週以上続けて出走することを連闘と言います。2週連続での出走ということで負担の大きそうなローテーションとなりますが、あえて連闘を選択する場合もあります。

調教代わりの連闘

 競走馬にとってデビュー戦は初モノ尽くしで緊張度も高く、レースに集中できずに真剣に走っていないことも珍しくなく、体力の消耗も少ない場合は連闘を選択するこがあります。学習能力の高い馬はデビュー戦でレースを覚え、2走目で一変するパターンもあります。

 調教でサッパリは知らない馬の場合、調教代わりにレースを使うことも。休養明けの気合不足や太め解消のために出走させることを目的としており、本来の狙いは次のレースという作戦であることが読めれば予想にも大いに役立ちます。予想の際は連闘実績にも注目です。

凡走後の連闘

 前走で人気や期待ほど走らなかった場合に連闘させるケースもあります。その場合は、レースであまり消耗しておらず、明確な敗因がなかった場合は、厩舎サイドも今回は好勝負できるはずだ…。という気持ちがあるかもしれません。しかし消極的かつ半信半疑な連闘だった場合は大きな割引材料となります。

3連闘

 3週続けての連闘を3連闘と言い、かつては12連闘で3着3回という成績を残した競走馬も存在しますが、使い続けることによって消耗度合も激しくなるため好ましいローテーションとは言えません。あまりにもタイトなローテーションの場合は割引材料となります。

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